ドライブ旅行、富士山か伊豆スカイラインか。
日本に来て 3 年経つのにまだ富士山へ行ったことがなかった私たちは、満場一致で富士山を選んだ。
三連休の富士山旅行、堂々スタート。
気絶しそうな出だし
朝 8 時にレンタカー屋へ到着し、いろいろ整えて 8 時半に出発、そのまま高速へ。
でも走っているうちに、なんでずっと北に向かってるんだ? 本当は湾岸線を走る予定だったのに。
東京の市街地に入ってからようやく、ナビのルート設定を間違えていたことに気づいた。市内の高速ルートを選んでしまっていた。
海沿いの景色を楽しむ計画、無事死亡。
こうなったら進むしかない。
だが楽しい時間は長く続かなかった。田舎者には都会の複雑な道路事情が理解できず、分岐をひとつ間違えて高速を降りる羽目に。
ナビがルートを引き直した代償として、細い道をしばらく走ることになった。道は狭いし、状況は複雑だし、初心者ドライバーにはかなり厳しい。
どうしても都内を走りたくないという努力は完全敗北に終わった。まさに嫌な予感ほど当たる。マーフィーの法則は嘘をつかない。
下北沢で迷子
のろのろ運転で、隣を走る電動スクーターのテールランプにすら追いつけない。全力を出しても勝てない。
踏切で赤信号待ちをしていたら、ん? 隣にあるの下北沢駅では? んんん?

なんか急に空気が臭くなった気がするんですが、心当たりありますか.jpg
まさかルート設定ミスと高速の乗り間違いの果てに、こんな形でここへ来るとは思わなかった。これが運命か? すでに来た価値がある。
興奮した気持ちを胸に、旅は続く。
高速は退屈なので車を撮る
助手席でやることがなかったので、カメラを取り出して通り過ぎる車をいろいろ撮っていた。

ちっちゃい車なのに二本出しマフラー。ホットハッチ的なやつかもしれない。

すごくかっこいい小さなスポーツカー。屋根の旅行箱を載せても、前の SUV とやっと同じくらいの背丈。
この明るい黄色と硬めのライン、なんだかトランスフォーマーのバンブルビーを思い出す。

Fairlady Z。『湾岸MIDNIGHT』で有名な「悪魔の Z」。
ほかにも面白い車はたくさんあったけど、ナンバーに全部モザイクを入れるのが面倒すぎて、載せるのはやめた。
本題に戻って、旅を続ける。
山は見えてもなかなか着かない
高速であっちへ曲がりこっちへ曲がりしていたら、突然、目の前に富士山が現れた。

雪をかぶった山頂は、周囲の景色の中でひときわ浮世離れして見えた。
実際にはそのあとすぐ高速を降りた。そろそろ昼ごはんの時間。
昼ごはん、散歩
適当に道の駅に入ったら、メニューにご当地名物の「ほうとう」があった。
何なのかよく分からなかったけど、せっかく来たんだから地元名物は試さないと。

食器がずらっと並んでいるだけで、すでに儀式感がある。
料理の色合いも鮮やかで見た目が良い。
受け取るときに店員さんから「鉄鍋が熱いので気をつけて」と言われた。
本当に鉄鍋でぐつぐつ作っていたらしい。

食べ終わって、湖のほうを少し散歩。

無。

午後はあまり見通しが良くなかった。全体に黄色いフィルターがかかっているような感じ。
今日は快晴なのに、霧や霞が出るような天気ではないはずなんだけど。
まだ少し寒い。
私たちの想像していた旅行:芝生に座ってのんびりお菓子を食べ、話しながら遠くの富士山を眺める。
実際の旅行:春先の寒さに強風まで加わり、コートをぎゅっと締めても普通に寒い。少し座っただけで車へ撤退。
あと 1、2 週間もすればかなり暖かくなるはずだし、その頃には桜も咲いて景色はもっと良さそう。
初めての車中泊、大失敗
節約旅なら節約旅らしく、宿代 1 万円を浮かせるために友達と車中泊をすることにした。
富士山周辺はさすがに田舎で、夜になると特に娯楽もなく、通りに人もほとんどいない。みんな家にいるのかもしれない。
友達と寝床を作り(後部座席を倒して寝袋を敷いた)、10 時にはそのまま就寝。
そして、ここから悪夢が始まった。
夜 12 時、近くで話している声で目が覚めた。しかも車内が寒すぎて、完全に目が冴えて眠れない。
3 時まで耐えたけど、寒さに耐えきれず起き上がってエンジンをかけ、少しだけ開けていた窓の隙間を閉めた。多少マシになった気がする。
もう一度横になったけれど、浅く眠るのがやっと。
5 時ごろにまた目が覚めた。まだ寒い。
6 時にはもう横になっていられず起床。この悲惨な睡眠はここで終了。
とにかく早くコンビニへ行って、温かい飲み物とフライドチキンを買って体を温めたかった。
眠れない時間に、今回の車中泊を反省した。失敗はいくつかある。
- 騒音
耳栓をしていても、外の話し声や車の走行音がかなりはっきり聞こえた(この車の遮音性もあまり良くなかったのかもしれない)。次はもっと静かな場所に停めるべき。 - 安全
初めての車中泊なので、誰かが窓をノックしたり中を覗き込んだりしないかとずっと落ち着かなかった。窓を隠せるカーテン的なものが必要そう。 - 気温
今回最大の失策。持っていったのは十数度向けの薄い寝袋で、天気予報の最高気温が十数度から二十度くらいだったので、これで十分、服を多めに着れば何とかなると思っていた。
でも夜に見るべきなのは最低気温だった。持ってきた服を全部着ても何度も寒くて目が覚めたし、寝られたとしても睡眠の質は最悪。
下調べと経験が足りなかった。痛い教訓。これといった良い解決策もあまりなくて、高い寝袋に課金するか、冬の車中泊自体を避けるか(つまりホテル代に課金するか)、あるいはEV に乗り換えるか(この瞬間だけは中国の EV がうらやましい)。
EV といえば、昼に寄った道の駅で充電スタンドを見かけた。

何十台も停められるのに、充電器は 1 基だけ。日本ではまだ EV が全然普及していない。
料金もなかなか強烈で、「最初の 5 分 275 円、その後は 1 分 55 円」。つまり 10 分充電すると 550 円。
本当に急速充電がかなり速いならまだしも、たぶんそこまで強くはなさそうな気がする。
朝の光
起きてドアを開けたら、目の前が湖だった。

ちょっと感動して、心の中で思わず「わあ」と声が出た。
朝日なんてずいぶん久しぶりに見た気がする。金色の光、湖面、立ちのぼる薄い霧。この景色を見た瞬間、昨夜の最悪な睡眠なんて全部忘れた。
とりあえず写真。コンビニはあとでいい。

振り返ってみたら、車の外側が凍っていた。そりゃ昨夜あんなに寒いわけだ 🥶

湖沿いの遊歩道。

小さな桟橋?

山中湖へようこそ。

雪をかぶった富士山。

雪をかぶった山頂のアップ。

意味不明な 星空を見上げる 彫刻。
ようやくコンビニに着いて、温かいものを食べたら生き返った感じがした。
そのあと車に戻って、湖の周りを少し流した。

湖の対岸から、雪をかぶった富士山の映り込みを撮影。
オールなしでボート
足こぎ式なので。
湖の周りを何周かしているうちに、貸しボート屋がようやく開き始めた。

こっちの首なしボートではない。
先輩、あなたですか?

ボートを借りて、湖の真ん中から富士山を見る。

進撃のカモ。

山へ向かえ
湖には妙にシンクロ率の高い二羽のガチョウがいて、「曲頸向天歌」って表現が意外としっくりきた。




なんかえっちなことしてるみたい

これ以上近づく勇気はなかった。ガチョウに追いかけ回されてつつかれそうで怖い。

昼ごはんは 庄ヤ。有名店らしく、かなりの行列で、わざわざ食べに来ている人も多かった。
前日の夜、近くで晩ごはんを探していたときにもこの店の前を通ったけど、あまりにも並んでいたので諦めて別の店へ行った。
今日は開店前から並んで、ようやく念願達成。
帰り道、最高の渋滞
帰り道は山道が多くて、運転が好きな人にはたまらないはず。
でも箱根に着く前からもう渋滞が始まっていた。三連休最終日はこういうものらしい。ひたすらノロノロ前進。
昼に山中湖を出たのに、江の島に着いたのは午後 4 時。
せっかくなので、そのまま少し歩いて回ることにした。
江の島
今回は島のいちばん奥にある第 3 駐車場に停めて、堤防を散歩。

堤防の上に足つぼマット?
夕日を見るつもりで上まで登る計画だったのに、Google マップの謎ナビのおかげで、正面の商店街を通るだけでは見えない住宅街の景色を見ることになった。

まるまるした猫。
山の上では結局夕日は見られなかった。分厚い雲が夕日を完全に隠していた。
前に夏に来たときも同じだった。二戦二敗。また次回。

定番の記念写真。

下りでもまたこの猫に遭遇。このあたり一帯はきっとこの子の縄張りなんだろう。
まとめ
今回の旅の特徴は、気の向くまま 計画ゼロだったこと。目的地は「富士山」ただひとつで、あとは全部その場の判断。
痛い教訓(失敗した車中泊)はあったけど、それ以外は全体的にかなり楽しかった。
よし、次もやる
もちろん、ここまで自由な旅程ができた最大の理由は車があったこと。アクセルひと踏みで行きたいところへ行けて、電車やバスの時刻を気にしなくていい。旅程を全部自分で決められる感覚が本当に快適だった。
そのせいで、自分でもボロい中古車を 1 台持ちたくなってきた。(でも日本で車を維持するのは高すぎるし、財布も厳しいので、まあ夢を見るだけ。)
たぶん最近はもう少し外へ出ると思う。この最高の春を無駄にしないために(花粉だけは除く)。
というわけで、次回の 宿河原二ヶ領用水で花見 は絶賛新規フォルダ作成中。
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