Keychron キーボードの設定手順を簡単にメモ。
突如として刺さる
友だちの家で Keychron のキーボードを触った。全キー自作(フルリマップ)で、マウス操作のエミュレーションまでできる。左クリック、右クリック、カーソル移動、全部いける。
以前 メモ:Linuxで Magic Trackpad 2 を設定する を書いた。ジェスチャーは設定できたけど、操作のたびに手をキーボードから離す必要があって、やっぱり少し不便。
Keychron があれば、キーボードだけでカーソル操作できる。便利じゃない?
秒で刺さった。
キーボードを設定する
ほどなくしてキーボードが届いた。でも調べて学ぶのが面倒で、先延ばししてずっと未開封だった(
友だちが見かねて「設定は超簡単」と言い、出張サービスで手伝ってくれた。
設定後:うん、たしかに難しくない。自分が勝手に身構えすぎてた。
まず公式ドキュメント
型番を検索。自分のは K1 Pro。公式ドキュメントは Keychron K1 Pro User Guide にある。
設定だけなら Software Guide の最初の Learn More How to Use VIA を見ればOK。
リンク先は How To Use VIA To Program Your Keyboard。手順が丁寧で、GIFもある。
自分が補足する必要なさそう。このブログ終わり
事前準備
公式チュートリアルを読むと、注意点がいくつかある:
- 設定は有線接続のみ対応。Bluetooth接続だと変更できない
- use VIA は
Chromium系ブラウザのみ対応
つまり、キーボードを有線でPCに繋ぎ、Chrome/Edgeで use VIA を開けば設定できる。
use VIA がキーボードを認識できれば、ページ上に現在のキーマップが出る。
認識できない場合は、追加で1ステップ必要。
キーボード用の keymap JSON をダウンロード
公式には Keychron - Firmware から対応する keymap JSON を落とせると書いてある。
自分の K1 Pro のページは Keychron K1 Pro Firmware。
下までスクロールすると 2. Download the Keychron K1 Pro keymap JSON file if you haven't. があり、4つの選択肢がある:
- Download K1 Pro ANSI White Backlight Keymap JSON File
- Download K1 Pro ANSI RGB Keymap JSON File
- Download K1 Pro ISO White Backlight Keymap JSON File
- Download K1 Pro ISO RGB Keymap JSON File
白色背光 と RGB 背光 は分かるとして、ANSI と ISO は何?
調べた感じ:ANSI は American National Standards Institute の配列で、よくあるUS配列(中国でもよく使われる)。
ISO は International Organisation for Standardisation の配列で、ヨーロッパでよく使われる。
見分け方は Enter キー。普通の長方形なら ANSI。出っ張りがあるのが ISO。
自分のは一般的な ANSI 配列なので、対応するJSONを落とせば良い。
Keychron K1 Pro Firmware 冒頭の
Firmwareは落とさないこと。あれは今回使えない。
必要なのは下のkeymap JSON file。
keymap JSON file を落としたら use VIA を開く。
Settings で一番上の Show Design tab をオンにすると Design タブが増える。
Design にJSONをドラッグすると、VIAが正しく認識できるようになる。
全鍵リマップ と layer
設定に入る前に、Keychron の 全鍵リマップ と layer を簡単に。
-
全鍵リマップ
分かりやすい。キーボードの各キーの機能を自由に変えられる。 -
layer
全鍵リマップだけなら他社でもできる。
Keychron の強みは4層 layerがあること。layerとは何か?
例:数字列1234567890は数字だけじゃなく、shiftと組み合わせて!@#¥%……&*()などの記号も打てる。
つまり、ひとつのキーが実質2つの文字を持つ。
Keychron はさらに進んで、4層 layerを持つ。各キーは各レイヤーで別の機能を定義できる。キー数が4倍みたいなもの。
全鍵リマップ + 4層 layer があれば、ほぼどんなカスタマイズもできる。もうキー不足を心配しなくていい
とはいえ、実際そんなに設定しても覚えられない。自分が欲しいのはマウス操作エミュレーションだけ。
設定開始
準備が整ったので設定する。
VIA の Configure 画面を開くと、左上に Layer 0 1 2 3 ボタンがある。今どのレイヤーを編集しているかを示す。
初期設定では:
Layer 0は Mac/IOS 配列(Macでそのまま使える)Layer 1は Mac/IOS の機能レイヤー(ライト制御などが入っている)Layer 2は Windows/Android 配列(Windowsでそのまま使える)Layer 3は Windows/Android の機能レイヤー(ライト制御などが入っている)
キーボード左上側面に Windows/Android Mac/IOS のスイッチがあり、Windows/Android にすると Layer 2、Mac/IOS にすると Layer 0 に切り替わる。
自分はApple機器をほぼ使わないので、Windows/Android の Layer 2 固定で良い。
Layer 2 / Layer 3 の切り替えキーを設定
欲しいマウス操作は、マウス系の操作を全部 Layer 3 に割り当てる方式。普段は Layer 2 でタイピングし、必要なときだけ Layer 3 に切り替える。
手軽に切り替えるには、Layer 2 のあるキーを Layer - TG(3) に設定する。
TG(3) は toggle to layer 3 の意味。
キーの割り当て変更は、Web上で変更したいキーをクリックする。選択されたキーはゆっくり点滅する。
下の機能一覧から割り当てたいものを選ぶ(空心の逆三角は「下のレイヤーと同じ」)。
設定はリアルタイムで反映されるので、すぐ試せる。
自分はあまり使わない端のキーを選んで TG(3) にした。
Layer 2 でそのキーを押すと Layer 3 に切り替わり、もう一度押すと Layer 2 に戻る。
他にも切り替え方法がある。例えば
Layer - MO(3)。右下のFnキーはデフォルトでMO(3)で、「押している間だけLayer 3に切り替える」。
F1-F12の明るさ/音量などはこの方式で、Layer 3に機能を割り当てておき、Layer 2でFn: MO(3)と組み合わせて使う。
Layer 3 を設定
切り替えキーを設定したので、次は Layer 3。
左上の 3 を押すと工場出荷時の割り当てが見える。左側にRGB制御が大量に入っている。
RGBは性能を300%上げるらしいけど、派手だし電池も食うので全部オフにする。
RGBを消したら、次はマウス操作エミュレーション。
Layer 3 の上下左右をカーソル移動にし、左クリック/右クリック/ホイールもそれぞれ使いやすいキーに割り当てた。
いろいろ設定して、だいたい狙い通りになった。
唯一の問題は、マウス速度の3段階キー KC_MS_ACCEL0、KC_MS_ACCEL1、KC_MS_ACCEL2 が効かないっぽいこと。
カーソル移動がずっと速くて、かなり扱いづらい。
進階設定
今の設定は最小限。このキーボードはもっと色々できるけど……今のところ困ってないので、いったん深追いしない(
時間ができたら調べる(咕咕咕
结束
設定は一段落。しばらく使っていて、習慣に合わせてちょこちょこ調整している。
使ってみると、当初一番刺さった「マウス操作」機能の使用頻度が驚くほど低い。また消費主義の罠に落ちた(
とはいえ、キーボード自体の体験は良い。コンパクトで見た目は控えめ、バッテリーも十分、打鍵感はノートPC付属より遥かに良い。おすすめ 👍